ハイドンのチェロコンチェルト第1番の初レッスンと楽譜のこと


レッスンの第11回から、ソロ曲はハイドンのチェロコンチェルト第1番を
見てもらうことになりました。

この曲、私の夢だったのです。
10年計画のつもりでしたが、所属してる弦楽アンサンブルのVn先生の
口車に乗って、マジで練習してみようという気になりました。

楽譜は6年前に買って、お蔵入り状態になっていた、ロストロポービッチ
(INTERNATIONAL MUSIC COMPANY)です。

久しぶりにこの楽譜を引っ張り出して、個人練習をボチボチやってきたの
ですが、音取りだけでも大変〜。とっても難しいです。


さて、ハイドンの初回のレッスンでは、緊急課題が見つかりました!

ロストロポービッチ版はやめて、他の、原典版と呼ばれている楽譜の方が
良いですよ」と言われてしまったのです。

というのも、ボウイングがどうもしっくりこないので、首をひねりながら
弾いてたからなのです。


今のレッスンについてから、エチュードや、ソロ曲を練習するとき、まずは
楽譜に書かれているボウイングやフィンガリングをなるべく忠実に守って
弾いてみようと自分で決めてるんです。

ですが、このロストロさんのボウイングは逆弓は多いし(34小節目、46小節目
他)、アップアップアップとかすごいこと書いてあるし(3楽章の83小節目、
108小節目他)、ホントにこんなボウイングするの〜?
という感じなんです。

youtubeで見たらホントにこんなボウイングで弾いてましたけど。


まぁ、とても私には、ついて行けない、と思い、かなり懐疑的になって
しまったのです。


で、先生に相談してみましたら、先に書いた通りのお答えだったわけなの
です。


楽譜を買い直すなんて、そんな答えは自分では考えも及びませんでした。


さっそくインターネットで調べて見ると、いろいろあるじゃないですか。
メモして、楽譜屋さん2軒で立ち読みして、大いに迷った末、ヘンレ版を
購入しました。

(1)出版社:INTERNATIONAL MUSIC COMPANY
   編集者:Sadlo,Rostropovich
  わたくしが勝手にロストロポーヴィッチ版と呼んでいる楽譜。
  5〜6年前に購入。
  ボウイングとフィンガリングが、学習者向きでない。(と思う。)

(2)出版社:Masters Music Publications,Inc.(U.S.A)
   編集者:Sadlo
  ロストロポーヴィッチ版にそっくり。
  印刷の質が悪い。(良いとこ無しじゃないですか。)

(3)出版社:Edition Peters (Frankfurt)
   編集者:Burmeister,Bosbach
  ソリストは合奏部分も弾くように記譜されている。
  印刷がきれい。
  ヘンレ版とどちらを購入しようか迷った。

(4)出版社:G.Henle Verlag
   編集者:Ginzel
  ヘンレ原典版
  ソリストは合奏部分も弾くように記譜されている。


先生に報告すると、「原典版では合奏部分も弾くようになってるでしょ」
と、なにげな一言。


うん。なんか古風な、バロックから抜け出したばかりの雰囲気が漂って
良い感じです。


さあ、この楽譜でさらい直しです!