ハイドンのチェロコンチェルト第1番第1楽章のレッスン2


さて、楽譜をヘンレ版に変えてのレッスンです。
素直なボウイングになって精神衛生上すっごく良いです。

デュポール#7のレッスンをそこそこにして、ハイドン1楽章の3つのソロ部分
に時間を掛けて見てもらっています。


重音の下の音にもう少し時間を使って弾く、とか、フィンガリングの難しい
ところ、vib.無しで伸びやかに弾くところなど、お手本も見せて頂きました。


では例によって、レッスンでの指摘事項を書いて行こうと思います。

1〜:ロストロポービッチ版ではソリストはお休みですが、ヘンレ版では
  オケと一緒に弾くように記譜されています。

  冒頭のC・Cは後膨れしないように。(デュ・プレのCDを聴きこんでいた
  ため、私は思いっきり後膨れさせていました。)

2:4拍目は、休符を感じて、発音ハッキリと。

22:ソロが始まります。
  重音。ズジャーンと、下の弦2本を一瞬早く(小節線より前に出して)弾い
  てから、上の弦2本を(きっちり小節線の上で)弾きます。

  2拍めのタッカタッカのボウイングはアップダウンアップダウンで、弓元の
  方に行ってしまいますが、3・4拍めがアップダウ〜ンアップと、ダウンが
  長いのでつじつまが合います。  

23:1拍目はダウン、2拍目のタン・タリララはアップ・アップ。
  この2拍目のタリララの最初の音は小さな音符で書いてありますが、
  装飾音のように短くせず、あとの3つの音と全く同じ音価で弾きます。

24:アップダウンダウン、アップダウンダウンで弾きます。
  ここのボウイングyoutubeでいろいろなプロの人のを見ましたが、
  ホントに色々あります。

  重音は下の音にもっと時間を掛けて!と言われました。
  といっても八分音符より長くしてはいけません。

25:22小節目と似て非なる音型でして。2拍目の最初の音は付点がないので
  すよね〜。
  詰まらないで!と何度も注意されました。

26:1拍目スラーは、音が切れないように。
  多少ポルタメントが入ってしまっても良いぐらい。
  小節最後の音は四分音符分きちんと弾きます。27小節目に入る直前は
  ほんの一瞬待ちが入る( ' )感じです。

27:この最初の四分音符は、始めはvib.無しで入り音が鳴り出してから
  vib.を掛けます。

  たった1秒の中のことですが、こういう1秒を丁寧に弾くとすごくプロっぽ
  くなるから不思議!


それにしても、1小節ごとに学ぶことがある曲です。