ベートーヴェンのチェロソナタ第2番について


せっかくレッスンについているのでちょっと研究してみました。


ベートーヴェン チェロソナタ第2番 ト短調 作品5-2

作曲 1796年 (26歳)

初演 Vc:デュポール p:ベートーヴェン
   フリードリヒ・ヴィルヘルム2世に献呈
  (レッスンのエチュードにデュポールを選んだけど、この時代の技術なんですね。)

抒情性豊か、流麗な美しさ
第1番より高い音域を使用


第1楽章
アダージョ・ソステヌート・エドエスプレッシーヴォの長大な序奏
ト短調、4分の4拍子)
アレグロモルト・ピウ・トスト・プレストの主部
ト長調、4分の2拍子)

ソナタ形式
序奏、提示部(第1主題、第2主題)、展開部、
再現部(第1主題、第2主題)、コーダ



第2楽章
ロンド形式
異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される
ABACABA
歌ったり、憂鬱な雰囲気になるなど曲想が変転する



ベートーヴェンの生涯は1770年12月〜1827年3月。
1802年〜1818年を中期と呼ぶ。

20歳代後半より難聴が悪化
ただし初期の作品には耳疾に悩まされることも少なく、古典派様式に忠実な
明るく活気に満ちたものが多い。

ハイドンモーツァルトが完成したソナタ形式などの音楽形式や、調性を
大事にし活用した作品が多い。


交響曲第1番は1800年作曲なのでこのチェロソナタはそれよりも前。


ト短調(フラット2つ)
チェロとヴィオラでは調弦的に明るく華やかに響く調である。

ト長調(シャープ1つ)
人を引きつける雄弁な性格を強く持ち、輝かしさも少なからずあり、
真面目な表現にも、活気のある表現にもよく適している。
第3弦にG線をはるチェロとヴィオラでは響きが明るく力強い長調