使用チェロ弦について


最近15年間でいろいろなチェロ弦を試してきました。
値段が高いのでいつもドキドキ。でも方向性は見えてきたので最近は
あまり失敗は無いかな?と思っています。


A:ラーセン、D:ラーセン、G:ヤーガー、C:ヤーガー
  弦楽器工房で、「この楽器では、ヤーガーはおとなしすぎるのでは」と
  言われました。
  この一言で私の弦探しの旅が始まってしまいました。

A:ラーセン、D:ラーセン、G:スピロコア、C:スピロコア
  G,Cのみスピロコアに変えてみました。
  定番の組み合わせではあります。
  悪くないですが、G,Cはパワー不足かなと思いました。
  スピロコア特有のジャリ感があります。このジャリ感、昔は嫌いでしたが今
  は何とも思いません。

A:オブリガート、D:ラーセン、G:スピロコア(ウォルフラム)、C:スピロコア(ウォルフラム)
  スピロコアのウォルフラムは、またも弦楽器工房のお勧めで買ってみました。
  重みがありドカーン!とした音が出ます。すごい。
  値段は高いですが納得。
  ジャリ感はあります。

A:オブリガート、D:オブリガート、G:スピロコア(ウォルフラム)、C:スピロコア(ウォルフラム)
  アマオケで一緒の、Vnコンマス氏のお勧めで、オブリガートを買いました。
  A,Dは、オブリガートがこれまでで一番良い、と思いました。
  艶と、音程感があるし。
  値段は高いです。

A:ゴールド、D:オブリガート、G:スピロコア(ウォルフラム)、C:スピロコア(ウォルフラム)
  試しにガットを買ってみました。
  寿命が短かった。

A:オブリガート、D:オブリガート、G:オブリガート、C:オブリガート
  オケのコンサートで、皇帝円舞曲、美しく青きドナウで光栄なことにチェロソロ
  部分を担当させてをやらせてもらうことになり、本番を1ヶ月後
  に控えたときに、全部オブリガートに買い換えました。
  音色の良さ、最高です。
  オブリガートもG,Cはタングステンですが、スピロコアのウォルフラムと比べ重みが
  無いと感じました。
  値段が高く、私にはもったいない組み合わせでした。

A:ヤーガー、D:ヤーガー、G:スピロコア、C:スピロコア
  ある別の弦楽器工房で、楽器のビビリ音の修理に出したときにこれ
  に変えました。
  これも定番の組み合わせ。
  学生時代はずっとこれでした。

A:ヘリコア、D:ヘリコア、G:ヘリコア、C:ヘリコア
  オケで、チェロの上手い先輩が使ってるのを聞いて、買いました。
  値段は安いです。
  音は私にとっては良くなかったです。
  いかにもスチール、鉄の弦、といった印象でした。楽器との相性ですね。
  先輩のチェロではいい低音が出てたのになー。

A:ベルカント、D:ベルカント、G:ヘリコア、C:ヘリコア
  A,Dのベルカントは反応が速く、良く鳴ります。
  気に入って3年近くも使用しました。さすがに寿命。

A:ベルカント、D:ベルカント、G:エヴァピラッツィ、C:エヴァピラッツィ
  A,Dはまたお気に入りのベルカントに。
  G,Cをエヴァピラッツィにしてみたのですが、ものすごく良いです。
  この低弦の影響でA,Dのベルカントもさらに響きが良くなった印象です。
  エヴァピラッツィは値段はとびきり高いですが、納得の一品です。

A:ベルカントゴールド、D:ベルカントゴールド、G:エヴァピラッツィ、C:エヴァピラッツィ
  A,Dをベルカントゴールドに変えました。
  ベルカントよりもマイルドな感じですが、良く鳴るには鳴ります。
  でも、ゴールドでなくて普通のベルカントでも良いと感じてます。